2008年8月13日水曜日

書評第3弾☆『NGO 国際ボランティアレポート バングラデシュでの実践』/斎藤千宏

初投稿の明子です。

ゆうりちゃん素敵な紹介ありがとうー☆
でも私は2年生だったりします。笑

スタツアへの参加動機は、
貧困の問題に関心があると言いながら自分の足を運び、
目で見、その地を体感したことがなく、
大学在学中にアジアかアフリカに足を運ぶつもりだったこと、かな。

そして自分の興味とツアーの趣旨が合っているから。
バングラデシュにこのメンバーで行けることは
本当に自分にとってありがたい経験だと思っています。

***


今日は、
『NGO 国際ボランティアレポート バングラデシュでの実践』/斎藤千宏(明石書籍)
という本の書評をしてみます。

この本は、著者の斎藤千宏さんが、
日本のNGOのシャプラニールから派遣されて
1977年末~1981年の4年間バングラデシュで働いた経験と、
現地の人たちとの交わりを通して考えたこと、学んだことをまとめて出版した初版に
手を加えて復刊させたものです。

斎藤さんがバングラデシュで働いていた時から30年程が経過し、
農村部では、NGOの支援を受けて自分たちの努力で生計をたてていこうとする行動が定着し、
首都ダッカに近い近郊農村では、
商品作物をつくれば売ることが困難でない時代になってきたそうです。

そうした地域では、住民自身による学習活動や
共同作業を促進しようとするNGOの働きかけも、
斎藤さんが現地で活動していた時の方法では通用しなくなっている。。。
このように、斎藤さんが見てきたバングラデシュから現在は大きく変化しています。

でも、開発協力の現場で異文化の人達にもまれながら見えてきた世界や人間、
そして斎藤さん自身の変化は時が経過しても、
現在に通じるものがあると思います。

***

この本を読んで1番心に刺さった部分について。

筆者は、バングラデシュの村の青年に、
「なぜバンガリ(バングラデシュ人)だけ特別視されるのか?」
という問いをされたそうです。

「西ドイツを旅行して、アメリカの基地が多いことに驚いた。
ちょうどカーター大統領が来ていて、
バックにはアメリカがついていることを強調していた。
そこでだ。西ドイツでさえアメリカに頼っている面が大きいのに、
なぜバングラデシュばかりが“自立”を要求されなければならないのか?(筆者)」。

これを、日本はどうだろう、と考えてみました。
日本もバングラデシュに限らず途上国に“援助”するとき、
“自立”することを目指し、要求することは多いと思う。
書評なのに個人的なことを書くと、
自分も「村などコミュニティーの自立支援をしているNGO」で
インターンシップとして働ければ、と考えています。

しかし、こうした「途上国」に“依存”しているのは、
日本の側、とも言えるんじゃないか。
途上国の人々が作る一次産品がなければ、
「安い労働力」がなければ、今の日本人の生活って成り立ってないんだから。

「自立する」の意味が、バングラデシュと日本では違う使われ方をしているかもしれない。
そしてもちろん自立を目指すことを否定しているわけじゃないです。

でも、考えさせられる部分でした。
というか、未だに考えさせられています。

あとは、「アジア最貧国」と言われるバングラデシュに対して、
フィルターをかけて見てしまっている自分がいるかもしれない、
とも思いました。

***

明日はちゃみちゃんが書いてくれることと思います★
元気な1年生の女の子で、
ちゃみと同じチームのびびちゃんから、
「ちゃみちゃん優秀―>U<*」といつも聞いてます:)

バトンのお題は、引き続き「スタツアへの参加動機」にします★
ではちゃみちゃんの投稿をお楽しみに♪

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