2008年9月29日月曜日

縁の下

しもんです。

中山成彬国土交通相の発言・辞任がメディアを騒がしていますね。
僕としては発言の中身よりも、言論の自由が保障されているはずの日本で、問題発言だけで閣僚が辞任せざるを得なくなるような政治とメディアに問題を感じます。

言論の自由に限ったことではないですが、自由には責任が伴います。
僕もこのブログで意見を発信する以上、気を引き締めていかなければいけませんね。

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さて、今回は
おなじみの「マネジメント・開発・NGO」より、NGOの縁の下、つまり組織運営について説明されている部分をご紹介したいと思います。

本の中で紹介されているのは、

○「訓練リソースセンター」

援助の対象者やBRACのスタッフに対する訓練、スキルアップを目的としたコースを設置している。
「リーダーシップ開発」などマネジメント分野から、「魚の養殖とそのマネジメント」など、職業技能開発まで、幅広くプログラムを開発し、実施している。


○「マネジメント開発プログラム」の設置

BRACの開発プログラム・マネジメントの実例を収集・分析・発信することによってBRAC内部にとどまらず、政府機関や他のNGOのマネジメント能力の強化に貢献することを目的としたプログラム。

○「調査評価部」

プログラムの効果測定やデータ、対象者へのモニタリングを行って、プログラムの改善を目指した研究を行っている。調査報告書の作成が主な業務だが、プログラムオフィサーに対するセミナー開催や報告書のベンガル語翻訳など、プログラムの改善がより迅速に行われることを目指した取り組みも行っている。



をはじめとして、経理部、人事部、コンピューターセンター、図書館などがあり、BRACの開発プログラムを最大限にいかすシステムが構築されているといえます。
それはマネジメント開発プログラムのような独自のシステム開発への注力であったり、組織のシステム構築、運営にかかるコストまで考慮した事業計画の立案を行うことによって担保されてきているそうです。
BRACがあれだけ大きくなり、成果を上げているのには、こうしたロジティクスの充実も背景にあるようですね。

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ただ、これだけ組織が大きくなり、リスクヘッジや効果測定が厳密に行われてしまうと、効果が出やすいところに支援が集中し、本当に支援が必要な部分に支援はとどいていないのではないか。そんな疑問が沸いてきます。以前講演していただいた日下部さんも、「NGOという組織は、寄付やVISSIONに共感してくれる人々に依存しています。それをつなぎとめておくには、成果を出し続けなくてはいけない。だから、成果が出やすい支援を優先することもある」とおっしゃっていました。

縁の下には力持ちもいますが、真っ暗で見えない部分やクモの巣が張っている部分もあります。
何に対しても批判的な視点を忘れないでいれば、もっといろいろなものがみえてくるかもしれませんね。


今回は以上ですが、ちょうど一ヵ月後には、すでに現地に滞在しているはずです。
事前準備も佳境に入ってきました。あと一ヶ月、しっかりと準備をしていきたいと思っています。


では、またお会いしましょう。
明日はかおりの予定です。

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